FP実践活動

2級FP技能士受検 ~合格までの振り返りメモ・実践編~

2025年夏、某日某所にて、日本FP協会の2級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)を受検しました。

検定終了直後に確認する点数はドキドキでしたが、結果は学科・実技ともに合格点に届きました!

そして、約1か月後の正式な合格発表日の2日後に、技能検定合格証書が届きました。

これは後編の、実践編、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(以下適宜、2級FP技能士)の実際の勉強から受検、その結果と今後についてをを記事にします。

前編の決意編は、こちらをご覧ください。

勉強の進め方

テキストどうする

3級FP技能士に合格した直後の4月下旬から、2級FP技能士の勉強を始めようとしたのですが、ハプニング発生です。

FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習テキストも、FP2級・AFP 合格のトリセツ 速習問題集も、2025-2026年版は5月17日発売でおよそ1か月先でした。

令和7年度税制改正により、所得税の「基礎控除」や「給与所得控除」に関する見直しが行われ、これまでの103万円の壁が160万円の壁に変わります。

大物の改正がなされる状況で、最新の法令改正に対応したテキストは、、、FPキャンプは対応していました! さすがほんださん。

今回は、FPキャンプの動画をテキストにして、問題集はFP2級ドットコムの過去問でスタートを切ることにしました。

記憶定着のポイント

FPキャンプの学科動画の構成を確認すると、6領域の各動画は20本前後、これで勉強して、問題を解いて復習すると、1章終わるのに1週間近くかかりそうです。

2級FP技能士の勉強で、最大のポイントは記憶の定着でした。

実体験がほとんどないFPの6領域は、本質を理解しても、数字は覚えないといけないですし、不動産や相続・贈与などは、テキストや過去問で経験値を上げるしかありません。

1周にかかる時間が長いと、過去に勉強した分野が少しずつ記憶から抜け落ちていきます。でもそれでは、いつまでたっても本番試験にお望めない。

そこで、2周目と3週目は、2つの分野を並行して勉強し、離れた章の分野を忘れてしまうのを防ぎました

1章から順番にやる学習①と、3章離れた4章から順番に過去問演習する学習②を並行させる

勉強計画

週末の時間をたくさん使う前提で、まず5週間で1周目を終えるのを目標にしました。

2、3週目は、期間をしっかりとって過去問演習をたっぷりやり、4週目の模試形式の過去問演習が総仕上げ、時間と正解率のクリアを目指しました。

ちょうど3か月後を受検の日と定め、2級FP技能士資格へのチャレンジを開始しました!

周回数 期間 教材と学習
1周目
(1章ずつ)
5週間
  • FPキャンプで学習(学科)
  • FP2級ドットコムで過去問演習(学科30問)
  • FPキャンプで復習
2周目
(1章ずつ)
6週間 学習①

  • トリセツ問題集で過去問演習(学科・実技)
  • トリセツテキストとFPキャンプで復習

学習②

  • FP2級ドットコムで過去問演習(学科30問)
  • トリセツテキストとFPキャンプで復習
3周目
(1章ずつ)
2週間 学習①

  • FPキャンプで学習(実技)
  • FP2級ドットコムで過去問演習(実技15問)

学習②

  • FP2級ドットコムで過去問演習(学科30問・実技15問)
  • トリセツテキストとFPキャンプで復習
4周目
(全章通し)
1週間
  • FP2級ドットコムの模試形式で過去問演習(学科60問・実技40問)x4回
  • FPキャンプのCBT模試
  • トリセツテキストで復習

各周の軌跡

1周目:2級の深さと広さを実感

  • FPキャンプで言葉とニュアンスを確認しながら、何度も動画を止めてノートにまとめた
  • 過去問は30問くらいやらないと理解度が見えず、時間がかかるのを覚悟で毎回30問を継続
  • トリセツテキストが来ても終わってなかったが、音と目で教わる形式で理解を深めた

2周目:2章交互に学習

  • 1章から、問題集→テキスト復習→過去問→テキスト復習で4日、全体をじっくり復習
  • 4章から、過去問→テキスト復習で3日、知識が抜けたところを集中的に復習
  • 同時並行はできず、1章と4章、2章と5章、3章と6章の順に、毎日交互に勉強

3周目:実技で苦戦、時間がない!

  • 実技の解き方をFPキャンプで集中的に勉強、過去問はFP2級ドットコムに一本化
  • その後は学科30問と実技15問を2章並走、1日およそ3時間勉強はかなりきつかった
  • 学科は解くスピードが速くなり、実技は効率よく問題を読み、解けるようになってきた

4周目:直前で過去問模試形式に突入

  • 時間をはかると、学科は40~50分、実技は60~70分、実技は本番での見直し厳しそう
  • 復習を含めると1回分に1日半ほどかかり、過去問通しは5回しかできなかった
  • 目標の85点に対して、学科は5勝、実技は3勝2敗、自信はまぁついた

受検結果

学科

受検当日はまず学科。120分の長丁場ですが、60分で60問をいったん解き終わるのを目標に、試験開始です。

問題は、細かい話や、見たことがないもの、習ったことのないものがちらほら、かなり焦りますが、分からなければ「後で見る」にして、60問解き切ることに集中しました。

60問解き終わった残り時間は70分ほど。

「後で見る」が20問近くあり、頭が白くなりかけますが、1問1問、文字をゆっくり追いながら解き直します。

全然知らない知識の問題が5問以上あり、これはもう勘しかないとあきらめると、できることがなくなり、20分を残して試験終了としました。

そして結果は、、、以外にも51点(60点満点)。
合格見込み点数です!

実技

続いて実技。FP3級の時もでしたが、席の空きがあるのですぐに受検できるとのこと。

実技は90分とこれまた長丁場ですが、連続して受けたほうが集中力が途切れないし体力も持つと判断、トイレ休憩をして、すぐに実技試験を開始しました。

4つの〇×問題、4択問題は、学科と同様に見たことがないものがちらほら。

特に〇×問題はそのまま正解不正解になるので、これはちょっと厳しいと感じつつ、時間に余裕はないのでどんどん解いていきます。

計算問題は、過去問と大きな傾向の違いはないですが、配当控除とかリボ払いとか、過去問でやったことがなく知識もほぼない問題が出て、厳しさが増してきました。

ひととおり終わって残り時間は30分ほど、「後で見る」は10問ほどありましたが、焦らず1問ずつ、よく読んで答えを再考します。

もうわからんというところまで解きなおしたら、残り10分ほどになり、ここから全問見直し開始しました。

数問答えが変わるものがあり、終了時間がどんどん迫り、37問目を見直したところで残りが1分30秒!

試験強制終了で画面や操作があどうなるのかわからないので、あと3問あるがもはやこれまで、と試験終了を自分で宣言しました。

結果は、、、まさかの93点(100点満点)。
そんなにできた感触はありませんが、実技も合格見込み点数です!

やりました!
2級FP技能士になれます!

結果発表

2025年8月18日、合格発表の日が訪れ、正式に2級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)合格となりました。

そして数日後、技能検定合格証書が届きました。

朝と夜の時間はほぼ勉強に費やし、受験生並みに没頭して知識を積み上げ、手にできた資格です。

50歳後半で味わえたこの充実感、いい経験になりました。

次に向けて

2級FP技能士の資格の勉強で、暮らしとお金にまつわることの知識は格段に増えました。

でも、知識を得て思ったことは、

問題文の〇✕はわかるが、問題文は作れないな

でした。

つまり、FPの知識を自分で言葉にする力はない、ということです。

「自分や家族の悩みを解決できるようになったら、身近な人の悩みもサポートできるといいな」との思いを実現するには、やはり実践力を鍛える必要がある。

FP協会のホームページで、実践力を鍛えるにはどういう方法があるかを見ると、一つの答えはAFP資格でした。

FP協会のホームページより引用

賛否両論あるようですが、実務のない私にとっては、

知識の研鑽(けんさん)と、もしかしたら実務にも携わる機会が得られるAFP資格は、自分に合っている

と感じたのです。

思いの実現に向けて、AFP資格を目指すか考えてみようと思います。

ABOUT ME
fp. てらさん
50代後半となり、「人生、いつからでも新しいことに挑戦できる」と思い立って、力試しのつもりで資格を少しずつ取りました。 2025年夏にFP2級に合格し、現在は生活の役に立つお金のさまざまなことを勉強中です。 「熾き火のように静かで熱く、のんびり楽しく暮らす」――そんな思いで、日々を熱く楽しんでいます。