FPの学びを深めたくて簿記の世界へ ~独学・マイペースで簿記3級に合格するまでの勉強記録~
3か月ほどブログを休んでいましたが、2026年3月1日、某所にて、日商簿記3級検定試験を受験しました。
CBT試験のため結果はその場ですぐわかり、合格をつかみ取ることができました!
この記事では、簿記3級の勉強を始めたきっかけ、実際に使った教材、勉強の進め方、勉強時間の流れ、試験当日のことまでを、記録としてまとめています。
FPを学んでいて簿記も気になっている方や、独学で簿記3級を受けたい方の参考になればうれしいです。
データで見る振り返り
勉強時間と受験結果は、以下の通りです。
| 勉強期間 | 80日 |
|---|---|
| 勉強時間 | 162時間 |
| 点数 | 97点(100点満点)
第1問: 45点 / 45点 |
Studyplusという学習管理サイトを使うと、勉強履歴を記録することで、いつ何をどれくらいやったかが分かります。
データや日記が好きな方、勉強履歴を数字や日付でしっかり把握したい方に、Studyplusは大変おすすめです。
どうして簿記3級を目指したのか?
私は2025年8月にファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得しました。
取得後も、知識を深めるために、FP2級ドットコムで過去問を解き続けていて、疑問に思ったり、よくわかっていなかったりしたことは、過去問深堀と題してブログにまとめています。
簿記の勉強を始めたきっかけは、FP試験の過去問を深掘りしている中で、会計や企業活動にまつわる言葉が何度も出てくることでした。
- B/S(貸借対照表)
- P/L(損益計算書)
- 損益分岐点
- 限界利益
- 資産として計上
- 損失として計上
もちろん、これまでも何となくのイメージはありました。
でも…
「何となく分かる」だけではなく、それがどういう意味で、どうつながっているのかをきちんと理解したい
と思うようになりました。
私がFP活動で目指しているのは、「自分や家族の悩みを解決できるようになったら、身近な人の悩みもサポートできるといいな」ということです。
お金の仕組みをしっかりと勉強して、知識を深めたい
人に伝えられる正しい知識で、FPの活動をもっとよくしたい
簿記の知識があれば、FPで扱う言葉や考え方がもっと広がるはず。
そう考えて一念発起、しばらくブログは休むことにして、簿記の勉強を独学で始めました。
実は簿記の資格は、数年前に一度取得を考えたことがあります。
でもそのときは、学ぶ目的がはっきりしておらず、仕訳だの掛けだのと、何だか実感がないものが色々出てきて難しく感じ、すぐにやめてしまいました。
でも、今回は違います。
今は、簿記を学ぶ理由がある!!
だからこそ、途中でやめずに向き合えました。
私の勉強スタイル
今回の簿記3級の勉強では、FP2級までの勉強で自分に合っていたスタイルをそのまま活かしました。
私の基本スタイルは、独学・マイペース・動画あり、そして一番大切にしているのは、丸暗記ではなく理解重視で進めることです。
FPキャンプのほんださんの講義で感じていた
本質を理解して、記憶量を減らす
という学び方が、私にはとても合っていましたので、簿記でも同じように「本質を理解しやすい教材」を探しました。
そしてたどり着いたのが、ふくしままさゆき先生のYouTubeでした。
説明が分かりやすく、仕訳や流れをただ覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」を納得しながら学べたのが大きかったです。
また、簿記をやるなら3級だけで終わるつもりではなく、最終的には2級まで学びたいと考えていました。
意味と理屈まで理解して、自分のFP活動にしっかり役立てたいからです。
そんな私の思いと、ふくしま先生の考え方がドンピシャにマッチして、「もうこれしかない」と直感しました。
教材選定
私が選んだ教材とその決め手は、以下の通りです。
数が多いように見えますが、それぞれの教材を使う時期と目的は、明確に分けていました。
前半:インプット優先
| 動画 | ふくしままさゆき 【ゼロからの簿記3級講座 ’26年度版】
|
|---|---|
| テキスト | ふくしままさゆき ホントにゼロからの簿記3級
|
| 問題集 | みんなが欲しかった! 簿記の問題集 日商簿記3級 商業簿記
|
| アプリ | TRIPS LLC 簿記3級アプリ
|
後半:アウトプット優先
| 動画 | CPAラーニング 日商簿記3級 ネット試験対策
|
|---|---|
| テキスト | みんなが欲しかった! 簿記の教科書 日商簿記3級 商業簿記
|
| 問題集 | 合格するための本試験問題集 日商簿記3級
|
| ネット模試 | TAC出版 ネット試験対応日商簿記検定模擬試験
|
| アプリ | TAC出版 受かる!仕訳猛特訓
|
目標点数
簿記3級は商業簿記で、100点満点で合格は70点以上、試験時間は60分です。
| 試験時間 | 60分 |
|---|---|
| 点数 | 100点満点
第1問: 45点 |
FP技能士試験もですが、簿記検定試験は時間が短く、問題数が多いので、素早く正確に問題を解く力をつけなければいけません。
そして、私はただ合格するだけではなく、簿記2級につながる理解を目指したかったので、自分のハードルを上げて、90点を目標に勉強を進めました。
ゼロ週目:簿記3級の全体像をつかむ
簿記の勉強を始める前に、いきなり問題演習に入るのではなく、まず「ゼロ週目」を作りました。
これはFPの勉強でもやっていた方法です。
最初は、ふくしま先生のKindle本を使って、簿記3級の全体像をざっとつかみました。
日数は2日、時間にすると4時間ほどです。
この段階では、細かい論点を完璧に理解することが目的ではありませんでした。
- 簿記は何を扱うのか
- どんな論点があるのか
- 仕訳にどんな意味があるのか
こうした全体の地図を先に頭に入れておくことを、優先したのです。
このゼロ週目があったことで、その後に動画学習へ入ったときの理解しやすさがかなり違いました。
動画は3周:「仕訳がきちんとわかっている人」になる
本格的な勉強では、まず最初にふくしま先生の動画を3周しました。
そして、ただ見るだけではなく、どの周回でも設問は必ず全問実施しました。
ここは自分の中でかなり大事にしていた点です。
1周目では全然できなかった設問も、2周目、3周目と進むにつれて、正解率が少しずつ上がっていきました。
その変化を通して、自分が少しずつ「仕訳がきちんと分かっている人」になっていくのを確認できました。
この段階をきちんと踏んだからこそ、その後の問題演習中心の時期に入ったとき、ただ数をこなすだけではなく、意味のあるアウトプットができたのだと思います。
動画3周にはそれなりに時間がかかり、具体的にはなんと約65時間、私の簿記3級の勉強時間の4割を占めました。
緑の棒が、ふくしま先生の動画の勉強時間です通常は100~150時間と言われている簿記3級試験ですが、私は気にせずに、自分の信じる勉強スタイルで、マイペースで勉強を進めました(全部で約160時間かかりました)。
ふくしま先生の動画にたっぷり時間をかけたおかげで、しっかりとした土台ができたので、後半の怒涛のアウトプットを加速できたと思っています。
動画学習と並行して、みんなが欲しかった簿記の問題集でも練習しました。
流れとしては、次のような形です。
- ふくしま先生の動画を見て、理解する
- 動画の概要欄にある設問を、すべて解く
- みんほし問題集で、復習する
隙間時間は仕訳アプリ:短時間で正確な仕訳を訓練
まとまった学習時間だけでなく、通勤時間や昼休みのような隙間時間も活用しました。
この時間に取り組んだのは、2つの仕訳アプリです。
隙間時間は、本格的に問題を解いたり教科書を読んだりするには向きませんが、仕訳の反復にはとても向いています。
そこで、短時間でもアプリを開き、何度も仕訳訓練を繰り返すことで、短時間で流れるように仕訳ができるようになりました。
簿記3級では、結局のところ仕訳の理解が土台になります。
アプリで繰り返し仕訳訓練をしたことは、本番試験の第1問を正確に早く終わらせることを実現する力に直結しました。
怒涛のアウトプット:一気に実戦力を高める
動画3周と仕訳の反復を通して、仕訳の理解に手応えが出てきたところで、勉強は怒涛のアウトプット期に入ります。
そして、約1か月先の3月1日を受験日と決めて、CBT試験を申し込みました。
試験日を決めると、勉強が「いつか受けるための勉強」ではなく、「この日に向けて仕上げる勉強」に変わります。
ここからは、本試験問題集と模試を中心に、ひたすら問題を解いて復習し、実践力を養いました。
動画に時間をかけた分、出遅れたように見えるかもしれませんが、仕訳の土台ができていたので、実践力は、模試をやるごとにしっかりと積み上げられたと感じています。
notionで管理した、簿記3級の勉強ガントチャート勉強はタスク化してnotionで管理し、点数や自分の感想を書き留めておくことで、振り返りをしながら勉強を進めることができました。
前半(緑色)で理解と基礎を固め、後半1か月で、問題演習と模試を加速させた雰囲気が伝わるかと思います。
第2問はあえて後回し:第1問と第3問を固める
私は、第1問の仕訳力と第3問の決算整理仕訳能力を先に固めたほうが、全体として安定すると感じました。
そこで、私は模試直前まで第2問をまったくやらず、あえて後回しにしました。
- 第1問は満点
- 第3問は9割正解
まずこの2つを目指せる状態を優先し、それができるようになってから、第2問に取り組むと決めたのです。
第2問は形式に慣れが必要で、早い段階から少しずつ触れるやり方もあると思いますが、結果として、この順番は自分に合っていました。
第2問の勉強を始めてから意識したのは、いきなり答えに行かず、まず仕訳を書くことです。
これは第2問に限らず、第3問でも共通していましたが、やはり簿記は仕訳を曖昧にしたまま進めるとミスが増えます。
第2問も、仕訳を書いてから解くようにしたら、間違いがだいぶ減りました。
仕訳はできても、設問は別のハードルありです
問題の見た目に惑わされず、結局は何が起きていて、どんな仕訳になるのかを押さえることが大切だったのだと思います。
ひたすら模試:本番試験の目標点数と時間を決める
最後の半月で模試を20回近くやった結果、第2問と第3問は、得意不得意で点数にかなり波があることが分かってきました。
本試験問題集模試の結果
TAC出版模試の結果これらの結果から、各問の目標点数と目標時間を決めました。
| 得点 | 解答時間 | |
| 第1問 | 42点 | 10分 |
| 第2問 | 10点 | 20分 |
| 第3問 | 32点 | 30分 |
勉強を始める前の目標は90点でしたが、繰り返し取り組んだ模試のできばえから、80点くらいが現実に目指せる目標です。
試験本番での自分の心得も決めました。
- 解く順番は、第1問→第3問→第2問
- 第2問と第3問も、必ず仕訳とTフォームをメモ用紙に書く
- 第3問で貸借一致しなくても、そこで固執しすぎない
- 見直しができる時間の確保を目指す
こうした得点の目標と時間のルールを事前に決めたことは、本番試験60分間の自己管理に役立ちました。
試験当日:当日の模試が功を奏する!
試験は午後、当日は午前中にTACのネット模試を2回やってから、午後一で試験会場へ向かいました。
今振り返ると、なかなか濃い当日スケジュールでしたが、私にとっては、直前までいつものリズムで過ごしたほうが落ち着けました。
そして試験本番、なんと、午前中にやっていた第2問と同じ系統の問題が出ました!
一番不得意な、固定資産台帳の問題です。
これがかなり大きくて、半分取れれば上出来の第2問を、自信を持って解くことができました。
そして、時間はぎりぎりでしたが、第1問と第3問の見直しができたのです。
事前に決めていた解く順番や時間配分が、そのまま機能した形です。
試験結果は、、、ななななんと、目標を大きく上回る97点で合格でした!
想像以上の点数でしたが、理解重視で積み上げたことと、後半にしっかりアウトプットを回したことが結果につながったのだと思います。
合格報告:うれしい締めくくり
家に帰ってから、さっそく簿記検定の合格証書を印刷し、勉強友達がたくさんできたXで、合格報告をしました。
勉強の過程をXで少しずつ投稿していたので、合格の報告ができたのはとてもうれしかったです。
さらになんと、お世話になった(面識はもちろんありません)ふくしま先生と柴本玲菜先生からもお祝いのコメントをいただき、「勉強を続けてきてよかった」と心から思えました。
振り返り:次に向けて🔥
今回の勉強時間は、教材別・月別に記録していましたが、あらためて見返すと、自分の勉強の流れがよく分かります。
notionで管理した、簿記3級の勉強ガントチャート勉強はタスク化してnotionで管理し、点数や自分の感想を書き留めておくことで、振り返りをしながら勉強を進めることができました。
- 12月〜1月は、全体像の把握・理解と基礎固め
- 2月は怒涛のアウトプット
前半は、ふくしま先生の動画や書籍、仕訳アプリを中心に、理解と基礎固めに時間をかけました(ガントチャートの緑色)。
後半は、本試験問題集、模試、第2問対策に一気に比重が移っています。
動画3周に時間がかかったぶん、遠回りに見えるかもしれません。
でも、基礎ができてからの演習はスピードが上がり、結果として自分には効率のよい進め方だったと感じています。
勉強はマイスタイル・マイペースが一番
今回あらためて感じたのは、FPでやってきた勉強スタイルが、簿記でもちゃんと通用したということです。
- 自分のペースを守ること
- 理解を重視すること
- 合う教材と先生を見つけること
- 隙間時間を有効に使うこと
- 後半にアウトプットを集中させること
- 本番を想定して時間配分まで決めること
こうしたやり方は、人によっては時間がかかるように見えるかもしれません。
実際私自身も、かなり時間をかけたと思います。
でも、そのぶん確実な知識として積み上がった実感があります。
そして、簿記2級に進むための土台も作れました。
次は簿記2級
今は、夏の簿記2級合格を目指して勉強中です。
簿記を学ぶことで、FPで扱うお金の知識が広がり、言葉と意味がしっかりとつながってきました。
家計、働き方、会社のお金、利益の見方、数字の読み方。
こうしたものがきちんと結びついていく感覚があります。
自分や家族の悩みを解決できるようになったら、身近な人の悩みもサポートできるといいな
これからも、この思いを大切にしながら、FP活動を続けていきたいです。
その力を強化するためにも、簿記2級に向けて、勉強を引き続き頑張ります。
まとめ
簿記3級の勉強は、資格を1つ増やすためだけではなく、FPの学びを深めるための大切な一歩になりました。
もし、FPを勉強していて貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)が気になっている方、会計の考え方をもう少し理解したいと感じている方がいたら、簿記の学習はきっと役に立つと思います。
独学でも、マイペースでも、目的がはっきりしていれば前に進めます。
今回の簿記3級合格は、そのことを改めて実感できた経験でした。
Xで広がった、仲間たちの輪
勉強の過程や合格報告は、Xでも少しずつ発信してきました。
日々の記録やこれからの簿記2級の勉強については、こちらでも投稿していく予定です。
勉強に励んでいる皆さん、ぜひご一緒に、日々是精進しましょう!🔥
